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追悼 サリンジャー
 

サリンジャーが91歳で亡くなったそうです。

わたしにとって最高の「少女小説家」は、サリンジャーと川端康成かもしれない。

ある種の人々にとっては地獄のように生き辛い人生の中で、人のエゴや利害を超えた無償の愛をもって救ってくれる幻想の存在が、イノセントな「少女」として描かれている気がする。

川端康成で一番印象深いのは短編集「掌の小説」の中の「神居ます」の中の、かつて主人公に捨てられ傷ついた少女。

そしてサリンジャーの短編集「ナインストーリーズ」の中の「エズミに捧ぐ 愛と汚辱にまみれて」の少女エズミ。

日本では「ライ麦」ばかりが有名で、あと「バナナフィッシュにうってつけの日」もいいけど、この「ナインストーリーズ」はもっと読まれていいと思う。

現代社会の中で「病んでいる」ということが、はたして異常なのか?
「異常な世界」の中で「正常に生きている」ことこそが「異常」なのではないか?
ということを1950年代に既にテーマにしているのだから。

生きていることそのものが苦痛であったろうに、91歳と長生きとは、人生とはほんとうに皮肉なものだ。


、「わたしがあなたのところへ参りましたのはね、ただもう、あなたが、とーっても淋しそうだなあって、そう思ったからですわ。」
リルケとウィトゲンシュタイン



「私は嘗てローマの庭園で見た小さなアネモネに似ています。

それは昼の間にあまりにも開きすぎてしまったために、夜になっても、もう閉じることができないのでした。

暗い牧場の中で、すっかり開いたまま、それでもなお気が狂ったように、はち切れそうに開いた萼のなかへそれを受け入れながら、これで終わりということのない、ありあまる夜を上に頂いているその花を見るのは、恐ろしいことでした」



前にもどこかに書いたけど、詩人リルケがルー・サロメにあてた手紙のこの一節に心を打たれてずっと忘れられない。


今読んでる「アスペルガー症候群の天才たち」は精神医学の症例の本だけど、その中でのウィトゲンシュタインの姉の記述がなにか深く染みた。


******

哲学的訓練を受けた能力を持っているのに小学校の先生になる人のことを考えると、木箱を開けるために精密機械を使っているように思える・・・と、私は彼に言いました。

それに対して、ルートヴィヒはひとつの譬喩を話して、私を沈黙させました。

「お姉さんの話で、閉じた窓の外をみて通行者の奇妙な動きを説明できないでいる人を連想するよ。
彼は多分外がどれほどの嵐であるか知らない。
そしてその歩行者が精一杯努力して立っていることも知らない」

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写真は Robert ParkeHarrison 

http://www.parkeharrison.com/slides-graydawn/index.html
 
姜尚中「悩む力」 と 「天才柳原教授の生活 男はここまで純情です」
 
 
メガネと声がステキな姜尚中先生の「悩む力」(集英社新書)を読む。

http://www.kangsangjung.com/home

新書だからキャッチーなタイトルだけど、内容は、「近代以降の社会が人間の生き方を変えたことによって生まれた諸問題を、社会学のウェーバーと文学の夏目漱石の著作から考察する」といった、深いもの。

かといってガチガチな評論ではなく、やわらかい文体で、著者自身の思春期の悩みなどもおりまぜ、親近感をもって読むことができる。

第一章「私とは何か」で、

ちなみに、私が自我というものにハッキリと目覚めたのは、十七歳のころだったと思います。
(中略)
結局、私にとってなにが耐えがたかったのかと言うと、自分が家族以外の誰からも承認されていないという事実だったのです。
自分を守ってくれていた父母の懐から出て、自分を眺めてみたら、社会の誰からも承認されていなかった。
私にとっては、それがたいへんな不条理だったのです。
(中略)
他者と相互に承認しあわない一方的な自我はありえないというのが、私のいまの実感です。
もっと言えば、他者を排除した自我というものもありえないのです。

というところを読んで、これまたつい最近読んだ「天才柳沢教授の生活 男はここまで純情です」(講談社+α文庫)というのを思い出す。

これは、山下和美の漫画のいくつかに、黒川伊保子という脳科学者が解説をつけたもので、「マンガで学ぶ男性脳」という副題。

その中で、

少年が大人になるということは、主観を確立して、「自分はこう思う」を語れるようになったとき。
少女が大人になるということは、客観を手にいれて、「自分はこう思う」を抑えられるようになったとき。
男女は、大人になるすべが違うのである。

というのがあって、なるほどーと思ったのであった。

主観と客観のバランスがとれるということは、つまりは他者との関係のバランスがとれるということで、これは男も女も同じであり、それには安易な方法論や近道はなく、不器用にまじめに一人一人が手探りで努力しつづけるしかない、というのが、姜先生のいいたいことのようだ。

どちらの本もすぐ読めておもしろい。

夏目漱石もまた読みたくなった。
「鳥籠学級」「魍魎の匣」「百鬼夜行抄」
最近買った好きなマンガ。



「鳥籠学級3」真柴真
http://www.square-enix.co.jp/magazine/gfantasy/story/torikago/

セカイ系を逆手にとった学園ものファンタジー。
絵も話も好み。
ただ美少年美少女の区別がつかないのがちょっとあれですが、でもかわいいからいいのだ。

ロゴデザインのユウヰチさん情報ではドラマCDもでるとかで、楽しみ。



「魍魎の匣3」志水アキ
http://www.kwai.org/modules/news/article.php?storyid=35

映画は別物、アニメもいまいちだったけど、これは原作に忠実で絵も上手いので読み応えがある。
登場人物も、原作のイメージによくあってる。
女の人のキモノだけがへんてこなのはどうしてだろう??



「百鬼夜行抄18」今市子

この10年くらい、ずっと読んでて一番好きな伝奇もの。
よくこれだけネタが続くなーと感心するが、最初から全くレベル落とさず素晴らしい。

現在も、わたしのベストです。
いつまでも続けてほしい。 
 
「リボンの騎士」 完全復刻版


買ってしまいましたよ。。。
http://item.rakuten.co.jp/book/6055476

リアルタイムでは「少女フレンド別冊版」というのを当時もっていたのだが、そのときの表紙とカラーページの美しさにもうほんとにココロがとろけるようにうっとりしたのを、今でも覚えている。

しかしながら、内容では、サファイヤが魔女の娘にいじめられるところと、サファイヤがぶらんこの拷問にあうところに、コドモゴコロにぞくぞくしたのが一番印象に残ってるのでした。

前に、姫プロと某ギャラリーオーナーとお話をしたとき、某メンバーのあまりにフェティッシュな発言に、オーナーが「ねえ、小さいときからそうなの!?」と思わず突っ込む場面がありましたが、おそらく、姫プロにおいては、三つ子の魂百まで、幼少時からフェティッシュ嗜好だったと思われ。。。。

まあそれはともかく、この先どんな版がでても「リボンの騎士」と森茉莉の「甘い蜜の部屋」は買ってしまうでありましょう。

だって、わたしのバイブルだから。 
 
MEG FILES
リアル本屋で表紙だけ見てかわいかったので、MEGって誰か知らないけど写真集買ってしまった。

http://megweb.jp/

ちっちゃくてふわふわで、かわいいな〜。

でもって、音楽もPERFUMEの人の曲でDVD付かわいいかな〜と思って、NEWアルバムも買う。

うーむ。
PVはかわいいけど、こういう曲はやっぱりBGMでも飽きる・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=KTi18bGVsbc



Tommyは何度聴いても飽きないんだけどなあ。

http://www.youtube.com/watch?v=yh3ItzMg5OY

まービジュアルもTommyのほうが百倍好きですが。
浮気をして失敗した気分。  
黒田硫黄 「大日本天狗党絵詞」


 
知る人ぞ知る(そうでもないか)黒田硫黄の大傑作、10年以上前に単行本でたときに1・2巻だけ読んでそのままになっていたのだが、新装版でたので買って読んで、あらためて感服。

うーむ。

どこがどうすごいかと、いわくいいがたい。

しかし1ページごとに、「うーむおもしろすぎる」とうなってしまうのだった。

おもしろくない人には全然おもしろくない。。のかどうか不明。

このワリバシで描いたような初期の作品は、ちょっとみ諸星大二郎に似てる感じもするけど、諸星大二郎が超天然だとすると、黒田硫黄はすみずみまで繊細に計算しつくされてるので大違いである。

でもかわいい。

黒田硫黄のブログ、初めてみた。
http://kurodaiou.blog57.fc2.com/

天狗にでてくるシノブという女の子が、やたら体力ない(泥人形なので)ところに共感感じるなーと思ってたら、黒田硫黄本人もいろいろ病気あって体弱そうなので、ますます好きになった。


そいえばこないだ、なんとなくおもしろいかなーと思って道尾秀介の「背の目」というミステリー買って読んだ。

謎の連続少年殺人事件、霊媒探偵、神隠しと天狗伝説・・・・というのでツボかな?と思ったら、全然ツッコミ方が浅くてだめだった。


大日本天狗党絵詞の「天狗とは何か」という解明のほうがずっとおもしろく、説得力があった。
素晴らしい。
栗本薫さん 訃報

 
随分前に長く病気と闘っておられるというインタビュー記事を読んだけど、56才の死は若すぎる。
http://www.gsic.jp/survivor/sv_01/37/02.html

氏はわたしの世代にとっては中島梓、中島梓といえばJUNE。(わかる人にはわかる)

その後のグインサーガなどは読んでないけど、この人はもの凄く知能の高い、また男女両性の脳を持った物書きさんだなあと尊敬していた。

合掌。
「大阪ハムレット 3」 森下裕美

 
「少年アシベ」描いた人の人情漫画第3弾。

第一話が不幸な女の子の話で、女の子がかわいそうな話はやだな〜と思って読むのやめようかと思ったけど(どんだけ)、第2話は家族の話、第3話が幸せめざしてガッツで生きる女の子の話だったので、あーよかったと思った。

コドモや女の子が理不尽にいじめられたり不幸になったりする話がホントに耐えられない。

でもそれにもめげず闘うコドモや女の子っていうのは大好き。

別に「全人類のために」とかそうゆうんじゃなくて(そうゆうのもキライ)、自分の幸せのために自分で立ち向かっていく姿がけなげでいいなあと思うんでした。





さてさて清らかに闘うすみれ十字軍、黒色すみれは24日名古屋公演。
6月13日は大阪公演。
パワーをもらいたい人はゆくといいよ!

http://live.kokusyokusumire.net/
「少女園」 sunctus
     
   

http://www.sanctus.jp/

うーん結構楽しみにしてた写真集なんだけど、まとめてみるといまいち。

冷たい無表情ででお人形みたいな感じはいいんだけど・・・
ただただ、モデルの子が好みでないという理由のみ。

このモデルさんは整ってるけど個性の強い顔立ち。
目を閉じるとかうつむくとか、そのアクの強さを薄める撮り方もできる(多分そういう写真はいいなと思える)けど、けっこうこの個性を全面にだしてる写真が多い。
そこが好き嫌いの分かれ目になる。


でもこのご時勢に、U10の少女のヌードは貴重かも。

あと小さい女の子が、写真家にあわせて無理に大人びた格好をしたりするのが、好きでない。
小さい子が大人を真似て、でも大人になりきれてないアンバランスな感じ、というのは好きなのだが、完璧に演じられてしまうと、わたしはだめなのだった。

というわけでイオネスコが嫌いなのでした ^0^



本屋さんでなんとなくみつけた「素直でかわいい女の子の服」という洋裁ムックの写真のほうがずっとぐっときた。

ので、写真集として買う。かわうい。